2022年4月30日 商品先物 株式市場は景気後退を織り込みはじめた?

商品先物

マクロ環境

長期金利は3%を再び目指す展開となり、NASDAQが大幅に下落。昨日引け後に発表されたamazonなどのハイテク銘柄の決算がイマイチだったこともあり、市場心理が悪化したのだろう。一方で1-3月期のGDP速報値がコンセンサス+1.1%に対して-1.7%とマイナス成長したことが改めて材料視されているのだろう。この結果は単純に債権市場が正しかったことを意味している。長短金利差は0.218%とギリギリマイナスになっていない水準。

GAFAの決算がイマイチだったこと、GDP速報値がマイナス成長と市場には悪材料が多いように感じる。5月FOMCでBS縮小が始まることが確実視される中で市場はまだ十分にそれを織り込んでいなかったとみるべきだ。

原油

原油はshellやxomなどがロシアからの撤退に関する減損損失を計上し始めている。そのロシアはドル建国債の元利金計6億4920万ドルの支払いをドルで実施と発表し、デフォルトを避けた形となった。ロシア産原油は確実に生産量が低下しているが、インドが大幅なディスカウント価格で買い支えたり、中国は原油の輸入量が増加するなど、あまり経済制裁が効いていない可能性もあるだろう。

しかしヨーロッパは確実に脱ロシア産エネルギー改革を進めており、世界的に原油の需給は逼迫するだろう。IEAとOPECでそれぞれロシア産原油の生産量低下に対する世界的な需給の変化見通しは異なっているが、これらの発表はまだ米国の景気後退を織り込んでいない可能性がある。どちらにしろ金利の上昇で住宅ローン申請件数が低下したりと経済に対してはあまり良い材料がない。

一方でベーカーヒューズの採掘装置は徐々に増え始めているが材料視する水準ではない。

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その他商品先物と海運株

金は米国の景気後退懸念を材料に安全資産としての需要から買いが進んだ。天然ガスはヨーロッパがロシアへの経済制裁を強化する動きを受けて大きく買われている。ロシア産の原油や天然ガスの代わりに他から輸入するとなると世界的にタンカーが足りておらず、それらの銘柄はすでに大きく上昇しているが、金利の上昇と金融引締をうけてここのところ調整が続いている。

FLNG GLNG EURN 商船三井

となると気になるのは日本の御三家だが最もタンカーが多いのは商船三井。中国のロックダウンでサプライチェーンの混乱が再燃する可能性も十分にありそうだが、市場の値動きをみているとイマイチよくわからない。わからないときは値動きだけみて後で考えるのがよいだろう。