2022年5月4日 ロシアへの追加制裁とFOMC

商品先物

ロシア

ヨーロッパがロシアへの追加制裁でWTI原油と天然ガスが大きく上昇している。段階的な禁輸措置ならドイツが了承すると決定した。金は安全資産としての需要で買いが集まりそうなタイミングではあるが、FOMCを控えてポジション整理の動きがでてマイナス、長期金利は昨日と同程度の水準だ。

EUがロシアからのエネルギー依存から脱却するということは他のところへしわ寄せがくるため、経済は少なからず打撃をうけるだろう。これだけリスクを負ってでも制裁をするということなのだろう。ユーロはドルに対して売られていくかもしれない。

株価指数

FRBの金融引締でドル高、長期金利上昇はしばらく続きそうだ。金利上昇は株式にとって悪材料だがFOMC後は材料出尽くしで買い戻しがはいることが多く、このあたりはどうなるかわからない。

天然ガス

EUがロシア産原油の禁輸措置に踏み切るということはそのしわ寄せは他の地域にくる。その1つは米国のLNGだろう。天然ガスの在庫は平年を約15%下回っており、夏場の冷房シーズンにむけて積み増しを行う時期ではあるが、異例の寒さで暖房需要の高まりをうけて在庫の積み増しが進んでいない。この状況でハリケーンなどのイベントがあるとさらに需給は逼迫するだろう。

最も天然ガスが高騰するシナリオとしてはこのまま夏場に在庫の積み増しが進まず、ハリケーンの被害で施設がストップ、冬場に寒波に見舞われ需給が逼迫するシナリオだ。あわせてバイデン政権はヨーロッパへの輸出を約束しており、LNG施設の拡充が必須だ。一方でシェール業者の生産は全く増えていない。

下がるシナリオとしては世界的な景気後退による需要の減少ではあるが、1-3月期のGDPはマイナスであったものの、他の経済指標はそこまで悪化しておらず、市場がそれを織り込み始めるのはまだ先のようだ。

FOMC

パウエル議長が6月以降の利上げをどのように進めるのかに注目が集まる。ただパウエル議長はサプライズを嫌うため、状況を見ながら行う程度の言及になるのではないか。誤魔化す受け答えであれば、市場はインフレ退治のため75bpの利上げを行うだろうとタカ派にうけとめるのではないか。

金曜日には雇用統計が控えており、強気のコンセンサスが出ているが75bpの利上げはないと明言することはないはずだ。FOMCの会見がはじまったらボラティリティが高まることが予想されるが果たして。