インフラファンドとは?リスクと6%以上の安定した配当金を出せる理由を解説します【2020年最新版】

日本株

たまにカナディアン・ソーラー・インフラ法人タカラレーベン・インフラ投資法人のような読みにくい銘柄を目にしませんか。これらはインフラファンドといいます。

インフラファンドは高い分配金をだしています。なぜなら配当可能利益の90%以上を投資家に分配すると法人税が免除されるからです。

この記事ではインフラファンドについて解説していきます。

インフラファンドにはどのようなものがあるのか?

証券会社のスクリーナーで利回りランキングで並べると上位に次のような銘柄が表示されます。

日本再生可能エネルギーインフラ投資法人 6.84% エネクスインフラ投資法人 6.63% 東京インフラ・エネルギー投資法人 6.41% いちごグリーンインフラ投資法人 6.38% カナディアン・ソーラーインフラ投資法人 6.34% タカラレーベンインフラ投資法人 6.30%
出典:SBI証券スクリーニング機能

※こちらの証券会社を使っています。

日本再生可能エネルギーインフラ投資法人

カナディアン・ソーラー・インフラ法人

東京インフラ・エネルギー投資法人

エネクス・インフラ投資法人

タカラレーベン・インフラ投資法人

いちごグリーン・インフラ投資法人

ジャパンインフラファンド投資法人

これらはインフラファンドと呼ばれるもので一種の投資信託です。

2020年4月18日現在、これらの銘柄は配当利回りが6%を超えています。非常に高い分配金を出しています。

高い分配金

高い分配金は魅力的です。なぜなら投資する目的は人によって様々ですが、高い分配金を投資家に還元する銘柄は、その銘柄に投資をする理由の1つになるからです。

インフラファンドは利益の90%以上を分配すれば法人税が免除されるのです。これはJ-REITと同じ仕組みですね。

しかし高すぎる利回りにはリスクもあります。前述したJREITでは2008年にニューシティ・レジデンス投資法人が破綻しています。

利回りにつられて投資をした結果、株価が暴落して損をすることも多々あります。

インフラファンドとは?

現在日本で上場しているインフラファンドとは簡単にいうと下記です。

太陽光発電設備に投資するファンド

インフラの名前だけをみると電気、ガス、水道などのインフラが思い浮かびますがここでのインフラは全く違います。

なぜ太陽光発電所なのか?

太陽光発電所で発電された電気は国が買い取ってくれる仕組みがあります。これを固定価格買取制度といいます。

固定価格買取制度とは下記です。

「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」は、再生可能エネルギーで発電した電気を、電力会社が一定価格で一定期間買い取ることを国が約束する制度です。

出典:https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saiene/kaitori/surcharge.html

略してFITとも呼ばれています。

以前からクリーンなエネルギーとして太陽光発電は注目されていました。日本においてこれが普及したきっかけの1つが東日本大震災です。

なぜなら東日本大震災がきっかけで福島第一原子力発電所がメルトダウンを起こしたからです。これにより原子力発電から太陽光発電などの再生可能エネルギーへのシフトが世界的に進みました。

また技術の進歩により以前よりコストが安くなったことも挙げられます。

再生可能エネルギーを火力発電と比較すると?

太陽光発電のような再生可能エネルギーは火力発電と比較し次の問題があります。

発電コストが高い

自然環境に依存する

順番に見ていきましょう。

発電コストが高い

再生可能エネルギーが誕生後も火力発電はコストや効率の面で優れていました。このような状況では太陽光発電や風力発電は普及しません。

なぜなら自由競争の中ではコストが大切な指標の1つだからです。

日本は東日本大震災をきっかけに原子力への依存度を低くし、自然への負荷が少ない再生可能エネルギーを普及させることにしました。

一般消費者が「再エネ賦課金」という形でお金を徴収され、電力会社が太陽光発電事業者から固定価格で一定期間買い取っています。

自然環境に依存する

太陽光発電や風力発電といった再生可能エネルギーは発電効率が自然環境に大きく依存します。

なぜなら太陽光発電は名前の通り、太陽の光のエネルギーを電力に変えています。風力発電は風の力でモーターを回し発電を行っています。

このように自然を利用して発電を行うのでそのときの気候に左右される問題があります。

インフラファンドのお金の流れのしくみ

インフラファンドは太陽光発電事業者に投資を行うのではありません。太陽光発電所を所持しており、太陽光発電事業者に貸し出し、賃料を得るようになっています。

インフラファンドの分配金は太陽光発電での売電収入ではなく太陽光発電所を貸すことによって得られた賃料です。ここは勘違いしている人が多いのではないでしょうか。

インフラファンドから太陽光発電所を借りた太陽光発電事業者は固定価格買取制度にとって安定した収入があります。そのためインフラファンドとしても安定的な賃料の仕払いが可能です。

固定価格買取制度は20年間固定です。現在では新規に調達した太陽光発電所の固定価格買取制度の買取価格は年々下がっています。買取価格がさがればインフラファンドが得られる金額も下がってきます。

しかしすでに契約された買取価格と期間については変更はありません。

固定価格買い取り制度は2033年ごろから終了する施設が増えてくる

タカラレーベンインフラ投資法人の場合だと2036年までに買取が終了する太陽光発電所が約20個程度あります。最新の調達物件はLS広島三原発電所で2019年12月2日に調達しています。

この時期に6個の発電所を調達しています。終了時期は下記です。

2036年終了 2個

2037年終了 2個

2038年終了 1個

2039年終了 1個

固定価格買取制度の終了まで13年程度残っているので、あと13年、6%の分配金が続くと考えられます。調達期間終了後も太陽光発電所は発電を続けることができますが、電力会社が買取をしてくれる保証はありません。

買い取ってくれるとしても価格は今と比較にならないくらい低い可能でもありますし、国が入札制にするとの報道もあります。

したがって13年後には分配金が維持できるのは厳しいと考えられます。13年後に分配金がなくなったと考えた場合、投資元本の78%(税抜前)はリターンが得られますが全ては回収できない計算ですね。

永久保有しても投資金額を回収できないのは間違いないので、安定した配当金が得られる銘柄として長期保有し頃合いをみて売却するのがベターかと思います。

インフラファンドの他のリスクには何がある?

インフラファンドの他のリスクとしては次のようなものがあります。

出力制御

自然災害

出力制御

九州電力では太陽光発電の比率が高く、発電のピーク時には8割程度にもなります。実際に九州電力は去年1年間で56日以上実施されています。

前述したインフラファンドのうちカナディアンインフラソーラーは総発電出力のうち九州にある発電所が占める割合は80%を超えており、出力制御によるリスクが考えられます。

自然災害

日本は自然災害の多い国です。特に地震や台風による影響は無視できません。台風により水上太陽光発電所が被害をうけ、火災が発生した事例もあります。

また台風の時期には太陽光発電所のパネルが風で飛ばされるリスクもあります。

このようなことから太陽光発電所に対しての設置基準等が新たに設けられる可能性もあるのです。

これらの自然災害への対策としては太陽光発電所の設置地域の分散が挙げられます。一箇所に集中して設置を行うとそれだけ管理コストを下げることができると考えられますが、自然災害に対しては脆弱になります。

地域性からは九州に発電量の80%以上が集中しているカナディアンインフラソーラー東北に発電所が多い東京エネルギー・インフラ投資法人リスクが大きいということもできます。

だからといってカナディアンインフラソーラーが駄目かというとそうではありません。なぜならカナディアンインフラソーラーは時価総額がインフラファンド最大であり、スポンサーが太陽光発電の大手で、パネルや機器まで自前で調達できるからです。

したがってインフラファンド法人の中ではもっともおすすめの投資先だったりします。

購入動機別おすすめ銘柄

購入動機別おすすめ銘柄

リスクを避けたい・・・タカラレーベンインフラ投資法人いちごグリーンインフラ投資法人

利回りが高いものがいい・・・日本再生可能エネルギーインフラ投資法人

将来性に期待したい・・・エネクスインフラ投資法人

エネクスインフラ投資法人は名前のとおり、伊藤忠系です。風力発電や海外の展開などが期待できるので個人的に買うならエネクスかと思います。

利回りだけで見るとどれも大差ないです。

しかし個別に詳しくみるとタカラレーベンは借入を固定金利に入れ替えいちごグリーンインフラ投資法人は借入がすべて固定金利で年1回決算と災害が置きても影響が一番少ないと考えられます。

まとめ

この記事のまとめです。

インフラファンドは太陽光発電の固定価格買取制度を利用した投資信託

20年間インフラファンドの賃料収入は固定されるため、投資家への分配金もほぼ固定

固定価格買取制度が終わる2033年頃はどうなるか不明

永久保有する銘柄ではないが不況に強く、安定した分配金が得られる

太陽光発電所には出力制御と自然災害のリスクがある

個人的にオススメなのはエネクスインフラ投資法人

最終的に何を目的として投資を行うかです。インフラファンドは分配金という現金収入を安定して得られたり、不況に強いメリットがあります。

私は普段、クラウドファンディングにも投資を行っています。コロナショックで株価が大幅に下落したときは金融商品が現金化されクラウドファンディングの太陽光銘柄に資金が流れているのを目の当たりにしました。

クラウドバンクの例ですが、募集が始まった億単位の案件があっというまに満額成立していたからです。コロナショック前ではゆっくりと数日かけて成立していたの驚きました。投資案件を読んで入金しようとしたらすべて募集が終わってました。(笑)

インフラファンドは1株10万前後から購入が可能で性質上、不況でも安定した分配金が得られます。

あなたの人生の参考になれば幸いです。