識学はテンバガー株として非常に有力です。
業績を着実に伸ばしている
なぜなら識学という組織マネジメントを元に着実に業績を伸ばしているからです。また新規事業としてファンドの設立や人材紹介サービスなども行っています。
人材分野では流行りのSNSを活用し就職希望者に訴求したり、新卒向けの教育サービスの提供を行っています。

導入企業は1000社を超えていますね。
本記事ではトンセイが分析したテンバガー候補として執筆時点から10倍以上の株価上昇が見込める有望な銘柄の東証マザーズに上場する「識学(7049)」について紹介していきます。
※記事を書いている最中にカーセブンとの資本提携を発表しました。株価が大幅に上がってしまいましたが、まだまだ伸びると思うのでアップします。
2020年4月17日追記:
この記事をtwitterにアップしたら識学の安藤さんからリプライされました!
ありがとうございます!駆け出しのコンサルとして、サラリーマンとして、そして一人の投資家として応援しています!
(株)識学とは?
(株)識学は組織理論の識学を経営層むけに行うコンサル会社です。識学とはあまり聞き慣れない理論ですが、直近のIR資料には次のように記載されていました。
人が自称を認識し行動に至るまでの思考の働き(=意識構造)を、
5つの領域で説明した意識構造に着目した独自の理論であり、
人の意識構造を対象に誤解や錯覚の発生要因とその解決策を提示するプロセス
わかりにくいですね^^;
簡単にいうと考えをすり合わせて誤解や錯覚をなくし生産性を上げる組織理論です。(株)識学はこの組織理論を基本とし「識学を広める事で人々の持つ可能性を最大化する」ことを理念としています。
素晴らしい理念ですね!同じようなサービスと比較したものがIR資料にありました。

よりトップから論理的にアプローチを行うようです。
人は思考の癖を個別にもっています。その癖で誤解や錯覚があり、リーダーの言動によってもたらされており、それが組織パフォーマンスを低下させているそうです。
四季報情報
四季報の情報は下記です。

従業員1名あたり2555万円の純利益をあげている高利益率の会社です。
識学の直近の動向

直近の動向として2020年2月期決算では前年比+37.5%を記録しています。前年と比較して人件費や販管費が大きく増えていますが、売上高を着実に伸ばすことで順調にこなしています。
2020年2月期は企業の経営者に対してM&Aを支援する経営者のためのM&Aトレーニングなど新事業への取り組みを行っています。
本業のコンサルで足場を固めて新規事業へ足を広げていますね。
識学の事業
(株)識学の事業は大きく次の2つです。
独自メソッドの識学を使用したマネジメントコンサルの導入
識学で改善された状態を維持するクラウド型プラットフォームサービス
それぞれ順番に見ていきましょう。

独自メソッドの識学を使用したマネジメントコンサルの導入
(株)識学がコンサルを行う主なターゲットは成長期の中小企業です。成長にある企業は採用で従業員が大きく増加していたり、従業員定着率の低下など、人に由来する問題を抱えているケースがあります。
(株)識学は一般の社員に教育を行うのではなく、経営陣や幹部への教育を主体にし、上から下へ浸透させる組織論をとっています。
これらがマネジメントコンサルです。
識学で改善された状態を維持するクラウド型プラットフォームサービス
独自メソッドである識学の提供からトレーニング、コンサルを行いそれを維持するためにクラウド型のサービスを提供しています。

この識学プラットフォームは最近導入された新規事業です。しかし図のように順調に売上を伸ばしています。
収益源であるコンサル後にも顧客と接点を保てる仕組みですね。売上も右肩上がりで成長を続けているのは好感です。こちらはストック型なので安定した売上を上げることが見込まれます。
このプラットフォームサービスの内容は下記です。
識学クラウド
識学会員サービス
順番にみていきましょう。
識学クラウド
識学クラウドは顧客の識学学習を支援するクラウドサービスです。どのようなサービスがあるかというとこんな感じです。
識学クラウド組織診断
識学クラウド動画復習
識学クラウド評価制度運用支援
識学クラウド日常業務支援
復習を行ったり、業務を支援してくれる仕組みです。私はここで動画に注目をしました。なぜなら5Gで動画の需要が上がるからです。また動画であれば移動中や電車内でも短時間で学習が可能だからです。
(株)識学のHPでPRの動画を確認しましたが、非常にクオリティが高かったです。
なぜなら4分の動画で(株)識学が行っている事業内容から現在の動向、今後の中長期計画までが網羅されていたからです。
仮にこれと同様のクオリティで識学クラウドの動画も作成されていれば、顧客からは質のよいサービスとして非常に評判になるでしょう。
後述しますが、(株)識学は顧客獲得の7割程度が紹介です。非常に顧客満足度が高いサービスを提供しているといえるでしょう。
識学会員サービス
識学会員サービスとは下記です。
低額で識学トレーニングを継続できるサービス
定期的なトレーニング
識学会員同士の交流
識学を学習後に復習するシステムですね。識学会員同士の交流は非常に良いシステムです。なぜなら人が集まり交流することはお金が集まることと同義だからです。
識学の株価がテンバガーと10倍に上昇する可能性のある理由
(株)識学が伸びる理由としては下記です。
(株)識学は積極的な事業拡大を継続
財務の健全性とキャッシュフロー
首都圏から日本全国への開拓
半ストック型のビジネスモデル
新規事業への投資
具体的にみていきましょう。
識学は積極的な事業拡大を継続
既存事業においては識学を広める講師を積極採用しコンサルの売上拡大を目指しています。

プラットフォームサービスについても契約数の増加を見込んでいます。しかし今期の業績見込みを見送る発表を行いました。
コロナショックの影響で顧客企業の業績が落ち込み、識学の導入を延期するケースも増えそうです。
クラウド型プラットフォームサービス
クラウド型プラットフォームサービスも継続して売上を伸ばす見込みです。

売上高の推移
売上高の推移は下記です。

売上高は3年前の6倍になっています。しかし今期はコロナショックの影響がどれほどなのか全く見通しがつきませんね。
財務の健全性とキャッシュフロー
企業の財布事情をはかる財務の健全性は下記です。
自己資本比率(%) 59.0%
流動比率(%) 276.67%
当座比率(%) 276.52%
自己資本比率は約60%、流動比率と当座比率は約270%と問題ありません。

2019年は財務キャッシュフローが大幅にプラス、2020年2月期も大幅にプラスと資金調達に成功しています。
2020年2月期は積極的に投資を行い、フリーキャシュフローはマイナスになっていますが、豊富な現金を保有していますね。成長に関しては万全のお財布事情でしょう。
首都圏から日本全国への開拓
(株)識学は顧客の70%が首都圏の企業と偏っています。積極的に広告宣伝費を導入し、知名度を上げ地方を開拓していく方針です。
企業紹介の動画にはこの内容が書かれていたのですが、決算説明資料には載っていなかったですね。
やはり2021年2月期については修正が図られているのかもしれません。
半ストック型のビジネスモデル
(株)識学はコンサルが本業ですが半ストック型のビジネスモデルです。

顧客の70%が紹介ルートであり、顧客満足度が非常に高いことが予想されます。我々消費者がいい商品をSNSで紹介したり、友人に紹介するのと同じですね。
これにより広告宣伝費にお金を使わなくても成長はみこまれます。しかし広告も積極的にうっており、新規採用、新記事業と(株)識学の野心的な動きが見てとれるでしょう。
紹介はこんな流れです。

品質の高いサービスを展開し、顧客満足が高いからこそできる仕組みです。
コンサル市場の成長性
国内のコンサル市場の伸びも右肩上がりで伸びると予想されています。1兆円規模の市場があります。

(株)識学は識学による独自の強みがあるので競合とは差別化が可能です。また新興企業に識学を導入することに積極的で協業によるシナジーも期待できるかもしれません。
新規事業への投資
(株)識学は新規事業への投資に積極的です。なぜなら次の3つの新しい事を始めているからです。
識学ファンドの設立
識学キャリアの設立
スポーツマーケティングとスポーツマネジメント分野への参入
順番に解説していきます。
識学ファンド
識学ファンドは改善の余地が大きい企業にヒト・モノ・カネの支援を行うファンドのようです。
またLPとして(株)識学に出資をおこなう企業に出資依頼し資金調達を行う狙いです。
スポーツマーケティングとスポーツマネジメント分野への参入
成長するための組織作りとして福島スポーツフィールドへ参画しています。PLの改善や組織改善、識学を利用したマーケティング、識学を導入した企業と提携しての営業施策などですね。
福島のモデルが成功すればさらなる成長が期待できます。なぜならスポーツは人の健康を維持するものとして欠かせないものであり、また娯楽としても今後、楽しまれる分野だからです。
例えば識学を利用して古い体質のスポーツ業界の改善などが可能ですね。私はこのスポーツ分野への参入に非常に好感をもちました。うまくいくかどうかは別ですが。。。
最近の動向
(株)識学のチャートです。株価はコロナショックで大きく低下しています。


19年6月に1:3の株式分割を実行しています。資金調達に積極的ですね。またコロナショックの影響で長期でみると買い時なのがみてとれます。
テクニカルチャート分析
(株)識学をMACDとRSIで分析してみました。

このMACDとRSIの分析結果から言えることは下記です。
買われすぎのサインがでている
上昇トレンドになっている
※これはあくまでチャートの分析です。必ずしもこの通りに推移するとは限りません。
分析の結果、4月16日現在ではMACDで上昇トレンドになっています。またRSIでは買われすぎのサインがでているということがわかります。
以下別視点からです。
業績が継続して伸びている割に、2020年4月6日に上場来最安値を記録しています。4月16日現在ではこのときから株価は1.5倍になっています。
コロナショックで下落した株価が緊急事態宣言をうけて収束に向かうという期待+カーセブンとの資本提携が株価に織り込まれていると考えられます。
しかし上場来最高値と比較すると株式分割を考慮しても3分の1程度になっているので長期的には買いだといえるかもしれません。
潜在的なリスク要因
潜在的なリスク要因としては次の3つです。
経営者の交代
日本の経済縮小が想定以上のスピードで進む
競争の激化(国内企業、外資系コンサルの参入)
(株)識学のリスクとしてまず経営者の交代が挙げられます。なぜなら(株)識学は現代表取締役社長 安藤 広大氏が識学の発案者 福冨謙二氏と出会ったことで誕生したからです。
安藤氏も若いので心配はないと思いますが、彼がいなくなった後にどうなるかは不明です。
前述したように国内のコンサル市場は成長をつづけますが、日本の経済規模が縮小していくことを考えるとリスク要因の1つになります。またコンサル系企業も多く上場する傾向にあります。
これにより国内の競争が激化する可能性もあります。日本が無理となると海外しかないですね。
まとめ
ビジネスコンサルタント市場は成長分野
新規事業への取り組みに積極的
東京五輪は来年開催
ビジネスコンサル市場は成長中です。これにより(株)識学の独自メソッドの強みを存分に活かせるでしょう。
また(株)識学も事業の拡大に積極的なことに加え、識学を導入した企業と提携し新しい領域にチャレンジするなど期待が持てます。
なぜなら事業が拡大するためには必ずリスクをとらないといけないからです。リスクをとらないとリターンも得れません。
東京五輪では必ずスポーツの熱が高まります。福島のビジネスモデルが成功すればこれを成功事例として他の企業へ展開も可能です。(株)識学にとっては東京五輪の延期は好材料だったかもしれません。
またこのビジネスモデルは世界に輸出も可能かもしれません。そういった期待も込めてこの記事をかきました。
あなたの人生の役に立てれば幸いです。